【元QT選手が教える】100切りのためのアプローチの基礎!野生の勘を身に着けよう!
こんにちは。ゴルフジャンキーズ編集長の高原です!
このメディアでは、すべてのアマチュアゴルファーのスキルアップを応援するべく、様々なプロ・トップアマの方々から、役立つ知識を教えていただきます。
今回は、ジュニア時代からゴルフで実績を出し、QTにも出場されている、元JGTOツアーメンバーの上田純也さんに、100切りに必要なアプローチのスキルを教えていただきます。
ゴルフを始めたばかりの初心者から、100切を目指している方、さらに高いスコアを目指している方にも、とても実践的で役立つ知識を教えていただいたので、ぜひ皆様のスキルアップにお役だてください^^
ーー↓ここから上田純也さんの解説記事になります。↓ーー
こんにちは!元JGTOツアーメンバーの上田純也です。
ここからは、僕の考える、アプローチのスキルを解説していきます^^
みなさん。エンジョイゴルフしていますか?
1度は100切りしてみたい!100は何度か切ったことあるのにコンスタントに切れない。
本記事は、そんな方達に100切りの近道である、アプローチの基礎基本を改めて見直せる記事になっています。
また、伸び悩んでいるゴルファーの方達にも原点回帰となるポイントもありますので、ぜひ最後まで読んでいただきたいです。アプローチが大好きになります。
アマチュアの方でも、すぐに実践できる内容をたくさん含めているので、ぜひ皆さんのスコアアップにお役立てください!^^
アプローチ以外も含めた100切りのコツに゙興味があるかたは、下記の記事もぜひご覧くださいね!
では、ここからは、100切りを達成するための、アプローチの技術について解説していきます!
ぜひ最後までご覧いただき、参考にしてみてください^^
きっとスコアアップに繋がりますよ!
①アプローチのクラブ選択と重要性
まずは、僕が考えるアプローチの定義(どれくらいの距離までをアプローチと捉えているのかなど…)から、アマチュアの方があまり出来ていない”クラブ選択”の重要性について解説します。
1-1 アプローチとは?(上級者が考える定義)
アプローチとは、ピンまで近い距離を寄せる打ち方を言います。
厳密な定義はありませんが、グリーン周辺50ヤードぐらいまでの距離はアプローチと考えて良いと思います。
ゴルフは近い距離ほど、小さなミスが重い一打となってしまいます。変動が大きい分、普通のショットよりも慎重になるのでかなりプレッシャーが掛かってしまいます。
なので逆に技術面、道具面、メンタル面、と様々なポイントを抑えておくことによって100切りするための近道が隠されています。
1-2 主に使うクラブ(上級者ほど柔軟に番手を変える)
まずは主に使われるのは、ウェッジやショートアイアンです。
30ヤード〜50ヤード前後の距離のあるアプローチの場合、キャリーでグリーン内で止めたい時や、バンカー超えなどの球を高く上げなければいけないシチュエーションではロフトが寝ているサンドウェッジが適しています。
10ヤード〜20ヤード前後の距離のないアプローチでは、長いラフや下り傾斜以外はわざわざ球をあげにいく必要がありません。
なので、手前に障害物などがなければ、サンドウェッジよりロフトの立っているアプローチウェッジ、ピッチングウェッジ、9番アイアン以上のクラブなどでピッチ&ランや転がしが有効です。
主に使うクラブを説明しましたが、正解不正解はありません。
14本のクラブの中から自由に選択できるというのがゴルフの面白いところです。マナー的にはよくありませんが、極論どのクラブを使っても良いということになります。
ゴルフのルールで「グリーン上ではパターを使わなければいけない。」というような、クラブを限定するようなルールはありません。(ゴルフ場のローカルルールによって異なる)
したがって、番手のチョイスは人それぞれなので、自由に選択し自分のアプローチの基準となるクラブを見つけましょう。
1-3 100切りを目指すなら!9番アイアン以上のクラブを選択したアプローチを習得しよう
100切りを目指すゴルファーがしてしまうアプローチミスの中でも、ライの状況を確認せずピンまでの距離だけで番手を決めている方が多く見られます。
ウェッジやショートアイアンではなく、9番アイアン以上のクラブ選択でアプローチミスを抑えられる例と、メリット、デメリット、有効的なシチュエーションを紹介していきます。
例えば、プロゴルファーでもたまに見かけるのがロングアイアンやフェアウェイウッドでのランニングアプローチです。
主にグリーン周りで、バックスイングをあげる際ラフに突っかかって上げにくい時や、手前に大きな土手がある時など、フェアウェイウッドやロングアイアンをパターのようにして転がすアプローチをします。僕自身も試合で、ダフる危険性がある時、ライの状況が悪い時には、ユーティリティを使ったアプローチを多用していました。
メリットとしては、パターやウェッジなどに比べて接地面が大きといので突っかかったりダフりにくいことと、球に勢いがあるので手前に多少の傾斜や石などがあっても影響されにくいという部分です。
冬の薄い芝やディボットでのダフリやチャックリのミスも圧倒的に減少します。
また、花道なのにラフが手前に生えていて、素振りの時点で突っかかってしまうよくあるシチュエーションでもウッドのアプローチは効果的です。
振り幅が小さくて済むので大きなミスにならないというのもポイントです。
デメリットとしては、初めは距離感を掴みにくいので芝から実際に打って感覚をつかまなければならないという事です。
一つの番手や打ち方を極めることももちろん100を切るためには大切なことですが、様々なクラブの引き出しを持っていればどんなシチュエーションでも最善の方法でボールを寄せる事ができ、もっとゴルフが楽しくなります。
ライの状況次第では、9番アイアン以上のクラブ選択をすることによって、ミスを抑えられ、スコアを縮めることができます。
未然に防げるミスほど勿体無いものはないので、ライの状況判断と正確なクラブ選択が100切りするために必要不可欠になります。
1-4 100切のアプローチには、ウェッジの手入れが必須
アプローチで使用しているクラブには思いがけないところにミスの原因が隠されています。ショット同様にアプローチでも溝(スコアライン)が命です。
このように溝にゴミが詰まっている状態で打った場合、良い打ち方をしてもスピンが解けたり、フェースにボールが乗らず安定した距離感を出すことができません。
アマチュアゴルファーの方は特に、失敗の原因が打ち方なのか、ライなのか、溝が減っているのか、芝や土が詰まった影響なのか分かりずらいと思うので、打つ前にフェース面を確認する癖をつけましょう。
また、正しい打ち方で正しい距離感を身につけるためにも、写真のように定期的にクラブフェースのゴミを取り除く習慣もつけてください。
溝がすり減って、劣化している場合も同じように安定したアプローチができないので買い換えることをオススメします。
未然に防げたミスは特にメンタルが大きく左右するので、現在使用しているクラブのフェース面をもう一度確認することが100切りへの第一歩と言えるでしょう。
1-3 ウェッジの選び方
100切りを安定させるためのアプローチを身につけるには、技術や練習以前に、使っている道具が充分に使用できる品質のものかは非常です。
前述した溝に比べて、そもそものウェッジ選びも重要なポイントになります。
僕は長年の経験から、100切りを目指す、安定化させたいゴルファーの方には、PGAツアーで多数の選手が愛用している「タイトリスト ボーケイシリーズ」や、松山英樹選手が使っている「ダンロップ クリーブランドシリーズ」をおすすめしています。
これ以外のウェッジを選んでももちろんOKですが、いずれにしてもご自身の体格やパワー、セッティングにあったウェッジを使わなければ、本当に「努力が無駄になってしまう」ので、100切りを目指す方には、ぜひウェッジ選びについても知識をつけてもらいたいと思います。
ウェッジの選び方については、非常に長くなってしまうので、「こちらの記事」で解説していますので、ぜひこちらも読んでみて下さい。
② アプローチの打ち方|ミスを減らして寄せる100切りスキル
ここからは、出来るだけミスが無く、それでいて寄せられる確率が高いアプローチのコツをご紹介していきます。
基本として頭にいれておくだけで、ミスを減らすことができるので是非参考にしてみてください。
2-1 基本となるアプローチの打ち方
100切りするにあたって、自分自身が実行してきたアプローチの基本となる打ち方を説明します。
今回は、20ヤードまでのアプローチの基本のアドレス(構え)です。
僕の場合は、アプローチウェッジでのピッチ&ランを基準の打ち方と考えます。
ポイントは写真のようにクラブを短く持ち、軽くハンドファーストにして両肩、両肘、両手の三角形を崩さないように意識します。
スタンス幅はせまめに取り、ボールの位置は真ん中におきます。
体重配分は6:4ぐらいで軽く膝を曲げます。
あとは全身の力を抜いて、手首を使わず三角形と背中を一定のリズムで回転させます。
打ちに行くのではなく、回転させることがポイントとなります。
2-2 上げたい時の打ち方
続けて上げる打ち方の説明をします。
クラブはロフト角が大きいサンドウェッジを使っていきます。
先述した、三角形の肘の部分と手首を基準の打ち方よりも柔らかくして構えます。
ボールの位置は、ボール半個分左に置きます。この時、ハンドファーストはあまり意識しません。
体重の配分はそのままで、少しだけ重心を落とすため軽く膝を曲げる意識を持ってください。スイングリズムは大きくゆっくり振ってください。
注意ポイントはボールが上がってるかを確認したいがために、ヘッドアップしやすいので、インパクトまでしっかりボールを見ること、常に左腰が浮かないように心がけましょう。
ボールを大きく上げる究極のアプローチショットはロブショットと言います。ロブショットの場合はボールの位置をもっと左に置き、ハンドレイトで構えます。下半身はスタンスを広げ、重心を落として打ちます。難易度がかなり高く、いきなり上手く打てないので徐々に基準の打ち方から変えていくことをオススメします。
2-3 転がしたい時の打ち方(ランニングアプローチ)
ランニングアプローチは、僕の中で一番チップインが多いクラブである、9番アイアンを使用します。
9番アイアンにすることによって、ロフト角が立っているのでアドレスは基準の打ち方とほぼ同じです。
目線を低くしてコンパクトなスイングをしましょう。
パターが好きな方は、ボールに少し近づいてアドレスし、パターのように転がす打ち方も簡単なのでオススメです。
難易度が低いので初心者の方もぜひ試してみてください。
③ 効果的な練習(”野生の勘”で距離感を着けよう)
ここからは、100切りを目指す方、それ以上のスコアを目指すアマチュアゴルファーの方に、ぜひやってもらいたいアプローチの練習と、考え方をご紹介します。
3-1 打球練習場での練習
練習場での練習としては、先述した基準となる打ち方にプラスαの部分を紹介していきます。
結論を言いますと100切りに必要な要素の一つは、”野生の勘”(フィーリング)です。
練習場で”野生の勘”を身につけるためには、ワンバウンド目の落とし場所をアバウトに決めましょう。
あまり慎重になり過ぎず、あくまでもゲーム感覚でアバウトで問題ありません。
練習場にグリーンやカゴなど目標がある場合は大体その辺りを狙ってどのくらい転がるかの感覚を掴んでいきます。目標になるものがない場合は、自分で仮想のポイントを作ります。
距離感は、振り幅やグリップの握る強さ、スタンスの幅などを変えながら、養っていきます。
この時の注意点は、手先の力を使いすぎると安定した距離感を出す事ができないので、手でフワッと投げるような感覚ゲームだと思って練習してください。
この練習をすることによって、コースに出た時に落とし所までの距離の感覚が自然と出せるようになり、100切りの近道となります。
3-2 アプローチ練習場での練習|ラウンド前後の練習でスコアアップ!
落とし所までの距離の感覚を出せるようになったら、コースにあるアプローチ練習場でもう一歩100切りに近づけます。
アプローチ練習場ではコース同様に、様々なライやグリーンにたくさんの傾斜があるので、落とし所からどのように跳ねてどのように転がるかをイメージしながら練習しましょう。
コースとアプローチ練習場で違うのは、「打ち方やイメージを変えながら何度もその場から打てる」か、「一発勝負」かです。
このイメージこそが”野生の勘”なのです。
「落とし所をアバウトに決める。素振りでイメージする。打つ。」を様々なライでたくさん練習すればするほど、”野生の勘”に磨きがかかりナイスアプローチを生み出す事ができるのです。
僕も100切りできなかった頃、ゴルフ場に行っても朝パター練習を少ししてスタートし、ホールアウト後は何もせず帰っていました。
しかし、上手くなるためにはアプローチから見直そうと思い、毎回ゴルフにいく時はゴルフ場でラウンド前の練習(予習)とラウンド後の練習(復習)のアプローチ練習をやり始めました。
すると、ラウンド中今までなかった”野生の勘”の感覚が分かってきて、100切りどころか安定したスコアを出せるようになったのです。
なので、皆さんもアプローチ練習場があるゴルフ場では少し早めに着いて、スタート前は必ず練習して、時間があればホールあうとごも利用しましょう。まわりの人と大きな差がつけられること間違いなしです。
④100切に必須!効果的なメンタルの持って行き方
最期に、アプローチはもちろん、アイアンやティーショットのときにも意識をしてほしい、100切に最も重要な「メンタルコントロール」についても解説させてください。
どれだけ技術を付けても、練習をしても、メンタルが乱れていると結果に繋がらないのがゴルフなので、ぜひ参考にしてみてください。
4-1 怒りが一番ゴルフによくない要素
ゴルフはメンタルが直結するスポーツとよく耳にしますが、100切りのためのメンタルの持っていき方の紹介をします。
まず大前提、ゴルフというスポーツをしている以上絶対ミスをします。ミスをするスポーツということを忘れないでください。
プロゴルファーのタイガー・ウッズでも、OB、池ぽちゃ、3パットをしますしブチギレたりもします。
自分と一緒だと思った方はこれだけで大分救われますよね。
ですがこの後の気持ちの持ち方がプロとアマでは歴然の差があると言えます。
基本的にプロゴルファーは自己コントロールをするため感情をあまり表に出さないようにしています。確かにタイガー・ウッズは怒りやガッツポーズで感情を表に出しているのをテレビでよく見ますが、後のプレーに響かないよう単発的に発散して感情のコントロールをしているのです。
アマチュアゴルファーでプレー中、ミスした時に怒ったりイライラしたりクラブを叩きつけたりして、気持ちの切り替えができずに結果をずるずる引きずってしまう光景をよく目にします。この行為はマナー的にもよくありませんし、全体的に空気が悪くなり同伴競技者にも失礼に当たります。よって、100切りから遠のく事になるでしょう。
実際行っている、気持ちの切り替え方として別のことに集中する事です。ガムを噛んだり、ゴミを拾ってみたり気を紛らわせるような事をしましょう。またスコアカードの失敗したホールの下に線を引いて気持ちを一新するというのも効果的です。
ミスをしてもしっかり切り替えられて、「また一緒にまわって欲しい!楽しい!」と思ってもらえるようなゴルファーには、100切りというご褒美が待っていると思います。
4-2 スイングと結果を気にしすぎない
スイングや結果ばかり意識しすぎると、メンタル的にも悪影響を及ぼす事があります。
スイングフォームばかり意識しすぎてしまうと、筋肉が固まって普段のパフォーマンスが出来なくなってしまいます。また結果を気にしすぎると、人間の本能でもある、雑念や邪念が生まれてしまいかえって結果につながらないのです。
これらは結果的に自分にプレッシャーをかけている行為になります。
スイングを確認しながら打つのは練習場、自分の”野生の勘”と練習で培ってきたことを発揮するのがコースだと考えましょう。
自分の取り組んでいる課題にのみ集中する事が結果に繋がってきます。
4-3 コースではもっとアバウトに考える
練習中のポイントとしても先述しましたが、ボールの落とし所の目標設定は欲を出さず謙虚にそしてアバウトにしましょう。
「あの葉っぱにバウンドさせて OKに寄せてやる」
「直接入れたい」
「これが入ればパー」
これらは全て邪念、雑念なのでNGです。
アプローチはピンに近い分、視覚的なプレッシャーが多く、100が切れそうになったとたん崩れてしまうというのはよくある事です。
対策としては、
「練習場でいつも狙っている所だと思って打とう」
頭の中で仮想の大きなカップをイメージして「その円の近辺に落とし所を設定しよう」
などといったアバウトな目標設定がメンタルを安定させるのです。
緊張してきて視野が狭くなってきた時こそ、普段の練習場のように、アバウトに視野の広い考えを持つことでグンと100切りに近づきます。
長い文章となってしまいましたが、再確認できましたか?
これらは100切りしたいプレイヤーへの基本的なアプローチの打ち方や考え方を紹介しました。
基礎的な打ち方と”野生の勘”を身につける事でもっと楽しく真剣にゴルフと向き合えるはずです。伸び悩んだ時にもぜひ見直しにきてください。
上田さん、大変有益な内容をありがとうございました!
これからも様々な技術や考え方を、教えていただこうと思っています!よろしくお願いします!
これは僕がレッスンを受けているライザップゴルフ博多店の、久貝コーチも、全く同じことを仰っていました。
やはり、うまくなる人に共通する要素のようですね。
久貝コーチによる解説も下記から見れますので、ぜひ参考にしてみてください!
今後も、皆さんのスコアアップに役立つ情報をお届けしますので、ぜひ御覧ください^^
100切りのためのコツについて、他にも様々なコーチに教えていただいています!
僕がレッスンを受けているライザップゴルフ博多店の、久貝コーチには、100を切るための5つのコツを伺っていますので、こちらもぜひ御覧ください。
意識するだけで、上達速度が変わるような内容ですので、ぜひ参考にしてみてほしいです。
また、ライザップゴルフに興味があるかたは、下記に料金プランについてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。