ライザップゴルフ現役コーチが教える!ドライバーのチーピン原因と治し方!
こんにちは。ゴルフジャンキーズ編集長の高原です!
このメディアでは、すべてのアマチュアゴルファーのスキルアップを応援するべく、様々なプロ・トップアマの方々から、役立つ知識を教えていただきます。
今回は、ライザップゴルフの現役コーチで、北九州オープンなどの試合にもでられていらっしゃる、久貝英(すぐる)コーチに、ドライバーのチーピンについて解説していただきます。
- チーピンが止まらない
- 左に曲がる
- 左が狭いホールが怖い
という方は、特に必読の内容となっていますので、ぜひお悩み解決にお役立てください!
こんにちは!ライザップゴルフ博多店の久貝英です。
ここからは、僕の考える、ドライバーのスライスに対するお悩み解決方法を解説していきますね^^
実際に僕も、久貝コーチのレッスンのお陰で、スコアを110 → 86まで伸ばす事ができました!
ぜひ皆さんも参考にされてみてください!
ー↓ここから久貝コーチによる解説です↓ー
改めまして、久貝です。
ここからは、僕の考える、ドライバーのチーピン対処法を解説していきます^^
この記事は、下記のような内容を解説していきます。
・ドライバーがチーピンする主な原因
・理想とするべきスイング
・チーピンの具体的な直し方
・チーピンを防ぐクラブ選び、メンテナンス
チーピンでスコアを崩している、全てのアマチュアゴルファーに役立つ内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
ー↓この内容は動画でも解説しています↓ー
動画内では、久貝コーチの”実演”もあり、よりわかりやすくなっています。
記事の内容と合わせて、ぜひ御覧ください。
また、ライザップゴルフに興味があるかたは、下記に料金プランについてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
ドライバーがチーピンする原因トップ5
まずは、なぜドライバーでチーピンが出てしまうのか、左に巻いてしまうのかの、原因を見ていきましょう。
僕がレッスンをしていて、これが特に多いと思う原因トップ5は下記のとおりです。
①ティーが高い
②アッパーブローで打っている
③ドライバーの”トゥ側の上の方”に当たっている
④フェースローテーションのやり過ぎ(右手が強すぎ)
⑤インサイドアウト軌道のやり過ぎ
ほとんどの方が、このどれか、または複数の原因が複合して、チーピンを出してしまっています。
原因をしれば、対策も見えてきますので、まずはそれぞれについて、詳しく見ていきましょう。
チーピンの原因①:ティーが高い
まず考えられるのが、ティーが高すぎるという原因です。
スイングじゃなくて、ティーが原因なんですか!?
ティーが高いことで、下記のような原因を引き起こしやすくなってしまうんです。
ドライバーショットは、距離を稼ぎたいという気持ちがあるため、どうしても飛ばしたいという欲が出てしまいます。
そこに加えて、ティーを高くすると、どうしても「下から上に打ち上げ、高い球を打って、遠くに飛ばそう」という心理が働きます。
これが、チーピンの原因となる、
アッパーブロー
トゥ側の上目に当たる
手首を返す
など、様々な症状を引き起こしてしまいます。
逆に言えば、ティーを低くするだけで、これらの原因を消す事もできます。
対処法は、中盤以降で解説します。
まずは、それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう!
チーピンの原因②:アッパーブローで打っている
アッパーブローが強くなると、バックスピンが減り、左向きの回転がかかりやすくます。
この低スピンで左回転がかかった球が、強烈に左に曲がる、いわゆるチーピンの原因になります。
卓球でいう、ドライブショットのような当たり方です。
このアッパーブローは、次に説明する、”トゥ側に当たる”という原因が起こりやすい要素でもあるため、チーピンを引き起こしやすくなります。
チーピンの原因③:トゥ側の上の方で当たっている
ドライバーの先端側(トゥ側)の、上部でボールをヒットしてしまうと、チーピンになる可能性が非常に高くなります。
ドライバーを始め、全てのクラブは、シャフトを中心にして回転する動きを使いながら、ボールを打ちます。
ゴルフでは、ドライバーを靴に見立てて、
シャフト側を「ヒール側(かかと)」、先端を「トゥ側(つまさき)」と呼びます。
当然、先端(トゥ側)になればなるほど、動きが大きくなるため、回転もかかりやすくなります。
コレが原因で、ドライバーはヒール側に当たるよりも、トゥ側に当たる方がチーピンしやすくなります。
実際はここまでご紹介した理由が全て複合しているケースが多く、
- ティーが高い
- アッパーブローで入る
- トゥ側(先端側)の上目に当たる
この3つの現象が同時に起こって、チーピンとして現れてしまいます。
チーピンの原因④:フェースローテーションのやり過ぎ(右手が強すぎ)
これは、チーピンとイメージが結びつきやすいので、アマチュアゴルファーの方も自分で気づきやすい原因かもしれません。
(右打ちの場合)右手が強すぎて、クラブを急激にローテーションしてしまい、フェースがブリンッ!と急激に返ってしまうことで、起こるチーピンです。
フェースを返しすぎることで、下の画像のような当たり方になってしまいます。
これもアッパーブローや、トゥ側にヒットしやすい要因となるので、複合してチーピン発生の原因になってしまいます。
チーピンの原因⑤:インサイドアウト軌道のやり過ぎ
チーピンは、ボールに強い左回転が加わると発生します。(左打ちの場合は逆になります。)
この左回転は、スイング軌道よりも、フェースが左側を向いている場合に起こります。
いわゆるフェースが閉じた状態です。
スイング軌道に対しての閉じ具合なので、下記の図のように、フェース自体は目標方向を向いていても、軌道が外方向なら、チーピンが起こります。
上図のように、スイング軌道がアウトに振ってしまうと、ボールをこすったような当たりになってしまい、左回転がかかってしまいます。
ちょうどよい具合なら、いい感じのドローが出ますが、この度合いが強すぎるとチーピンになります。
なので、過度にインサイド・アウト軌道でスイングすると、チーピンが出やすくなります。
インサイド・アウトが強すぎる方には、大きく下記のようなパターンが多い用に思います。
・元々、あおり打ち になりやすいタイプ
・”インサイド・アウトが正解”という意識が強すぎる
もともと、右腰が前に出がちで、あおり打ちになりやすいタイプの方は、インサイド・アウトのクセがある方なので、上手く付き合っていく必要があります。
元からこのクセがある方は、フェードに治すには時間がかかる傾向があります。
なので、ドローをうまくコントロールできる事を目指す方が効率的でしょう。
うまく扱えるようになれば、クセが武器にもなり得ます!
もう一つのパターンは、インサイド・アウトが正解だという意識が強すぎる方です。
特にアマチュアゴルファーの方や、初心者の方の中には、『インサイド・アウトで振る事が正義だ!』と思い込み過ぎている方がいらっしゃいます。
僕も、「初心者=カット軌道(アウトサイドイン)」で、「上級者=インサイド・アウト」と思いこんでました。。。
どちらが正解ということはありません。あくまでコースでの戦略から、”どんなボールを打ちたいか”が重要なんです。
この考えが強すぎて、インサイド・アウトが過度になりすぎて、チーピンが出てしまうという方もいらっしゃいます。
ドライバーのチーピンの対策、直し方
ドライバーのチーピンでお悩みの方は、ここまでご紹介してきた原因の真逆をやっていくことで、治していくことが出来ます。
具体的には、下記のような方法です。
・ティーを低くする
・アウトサイドイン(カット)軌道の練習をする
・ボールの位置を、今までより少し右足寄りに(真ん中でOK)
一言で言ってしまうと、カットスライスが出るような練習、状況づくりを行うということになります。
ひとつひとつはシンプルですが、どれも確実に効果があります。
ではそれぞれについて細かく解説していきましょう。
こちらの動画内では、実際に久貝コーチが、チーピンを治す打ち方を実演してくれているので、ぜひ参考にしてみてください!
チーピンの治し方①:ティーを低くする
ティーを低くすると、地面とボールの距離が近づくので、アッパーブローで打とうとすると、先に地面に当たって、ダフる確率が高くなります。
なので、ティーを低くするだけで体が、「ダフりたくない」と反応して、自然とダウンブローに入りがちになります。
ダウンブローで上から打ち込むと、ほとんどの方が「カット軌道」ぎみになります。
カット軌道ぎみのスイングになるので、これだけでもチーピンが激減します。
絶対に左に打ちたくない場合にも、使えそうですね!
ダウンブローに入ると、バックスピン量も増えます。
サイドスピンも右回転になりやすくなるので、フェードが出やすい状況になります。
また、ダウンブロー気味、カット軌道気味のスイングになると、確率的に「トゥ側の上え目」に当たる確率も下がります。
これで、
- アッパーブロー
- インサイド・アウト
- トゥ側上目に当たる
という3つの原因を潰す事ができるので、チーピンが出る可能性が大きく下がります。
コースでもすぐに実行できるので、チーピンが出だしたら、ぜひやってみてください!
チーピンの治し方②:カット軌道(アウトサイドイン)の練習をする
次の方法は、インサイド・アウト軌道を矯正するために、真逆のカット軌道を練習するというものです。
今までと逆の”カット軌道”でスイングする練習をすることで、ちょうどよいスイング軌道が見えてきます。
インサイド・アウトの癖がある方が、いきなりカット軌道で振るのは難しい気もするのですが…
そうですね。
スイングを手で操作するというより、まずはスタンスから変えてみるとよいかもしれません。
インサイド・アウトのスイングをしてしまうかたは、目標よりも右側を向いて構える「クローズスタンス」の傾向があります。
※下記の写真の様なイメージです。
僕も実際のコースでは、真っ直ぐ立っているつもりでも、知らない内に右を向いてしまっていることがよくあります。。。
練習場は、そもそも人工芝を目標方向に向けて並べていますからね。
360° 自由に構えられるコースに出ると、目標にまっすぐに構えられない方が多いんです。
この状態では、インサイド・アウトのスイングになってしまうため、チーピン対策の練習では、逆に少し左を向いて構えます。
※写真のようなイメージです。
治らない方は、もう少し極端に左を向いてみてもOKです。
なぜ左を向くとカット軌道になるのか、イメージし辛い方は、下記の図をみてみてください。
ストレートな状態がこのようなイメージだとすると、カット軌道は下記のようになります。
このように、左を向いて構えることで”肩のラインに真っ直ぐに振ると、ボールに対してはカット軌道”という状態を作ることが出来ます。
この左を向いて構えることは、”オープンスタンスで構える”とも言えますね。
このようにオープンスタンスでカット軌道が打てれば、その度合を調整することで、曲がり幅を変えることが出来るようになります。
なので、チーピンが出る方は、カット軌道を練習すると、ボールをコントロールできるようになります。
まずは両方の球を打ってみる。次にその間のちょうどよい所を探していく…というイメージです。
もちろんすぐ出来るほど簡単ではありませんが、着実に上達していきます。
チーピンの治し方③:ボールの位置を、今までより少し右足寄りに
ボールを置く位置を調整することでも、チーピンを防ぐことが出来ます。
チーピンが出る方、フックが強い方は、ボールを左足側においている場合も多いです。
一般論的に「ドライバーの時は、左足の内側にボールを置く」ものだと、思っていたのですが…
もちろん、それでちょうどよい方もいますが、チーピンでお悩みであれば真ん中よりにした方が良いでしょう。
下記はチーピンが出やすい人の、ボールの位置です。
これでチーピンが出てしまうのであれば、下の写真くらいまで真ん中においても良いでしょう。
アイアンと同じくらい真ん中ですね!
ちょうどよい位置は人それぞれ違うので、ご自身で試しながら、曲がりにくい場所を探してみましょう!
スイングは必ず円運動になりますので、右足側で当たればフェースが開き気味に、左足側で当たれば、フェースが閉じ気味に、インパクトを迎えることになります。
ですから、ボールを置く位置はとても重要で、これだけでもかなり出玉や曲がりをコントロールすることができます。
本番のコースでも自在に調整できるように、練習場の段階で「玉の位置をかえるとどうなるか」を実験しておくのがおすすめです。
ドライバーはフェースが被っていない物を選ぼう
僕は最近、ドライバーをローグSTに変えたのですが、フェースが被っていて、ボールが捕まりやすい気がしています。
このように被っているとチーピンやフックが出やすい…ということはあるのでしょうか?
あると思います。
道具選びも、フックやチーピン対策になるので、少し解説しておきますね!
ということで、チーピンやフックにお悩みの方の道具選びについてです。
やはりフェースが被っているタイプのドライバーを使っていると、
- 捕まりやすい
- ドロー、フック系の球が出やすい
- 極端になるとチーピンが出るかも
という傾向はあります。
なので、フェースも被りすぎていないドライバーを選ぶことで、左のミスを少なくすることが出来る可能性があります。
開いているものを選ぶと、別のエラーが出るかもしれませんので、出来るだけフェースがスクエア(真っ直ぐ)に向いたものが理想的です。
実は同じ商品名でも、個体差がある
具体的に、チーピンが出る人には、このドライバーがおすすめ、などはありますか?
個別の商品というより、個体差を見て選んだほうが良いかと思います。
実は、全く同じ商品名でも、並べてみると、開き気味のものから、閉じ気味のものなど、微妙に個体差があることに気づきます。
特に大量生産されている有名メーカーの商品は、どうしても微小な個体差がでてしまうので、全く同じ商品でも構えた時の感覚が違うということは起こり得ます。
なので、ドライバーなどの道具を選ぶときは、商品名やブランド名で決めつけず、実物を並べてみて、構えた時に良いイメージが出る、しっくり来るような物を選ぶのがおすすめです。
職人さんが手作りしているような「地クラブ」は、手作業で調整しているので、個体差が少ない事が多いです。
こだわり系の工房などで探してみるのも面白いと思いますよ!
シャフトのしなり過ぎもチーピンの原因!適度なものを選ぼう
クラブと同様、シャフトのしなりすぎも、チーピンを引き起こす要因になります。
パワーに対して柔らかすぎるものや、先調子(根本より先端が柔らかいタイプ)のシャフトを使っていると、しなりすぎによるチーピンが起こりやすくなります。
チーピンが出がちの方は、出来るだけ、
- 自分の力に合った重さ、硬さのシャフトを使う
- 中調子、元調子のシャフトを使う
といった対策をとることで、お悩みが軽減される可能性があります。
※中調子(真ん中がしなるタイプ)、元銚子(先端が固く、根本がしなるタイプ)
なるほど。。。シャフトも大事なんですね。。。
自分で、シャフトが合っているかどうかを判断することはできるのでしょうか?
ゴルフショップでフィッティングしてもらうのが理想ではありますが…
スイング中に「しなり」を感じている時点で、少し柔らかすぎ、軽すぎ、先調子が合っていない…などの可能性は考えられると思います。
道具もスイングと同じくらい、大きな原因になりますので、チーピンでお悩みの方は、ぜひご自身のドライバーが問題ないかを確認してみてくださいね。
鉛を貼ってチーピン対策が出来る
最後に、鉛を貼ることで安価に行えるチーピン対策をご紹介します。
ドライバーに鉛を貼ることで、フェースを閉じにくくして、チーピンを防ぐというやり方です。
トゥ側に鉛を貼って重くすることで、遠心力が強くなって、クラブが閉じにくくなります。
この作用を利用して、チーピン対策を取ることが出来ます。
下記の写真を見てください。
この写真で言う、①と④の位置(トゥ側)に鉛をはることで、フェースを閉じにくくすることができます。
逆に、スライスや右プッシュが出がちな場合は、②や③のヒール側に貼ることで、フェースを返しやすくして、捕まりやすいドライバーに調整することが出来ます。
鉛はAmazonや楽天などで販売しているので、ぜひ使ってみてください。
まとめ
久貝コーチ、ありがとうございました!
これだけたくさんの対策、直し方を伺えれば、チーピンでお悩みの方も、スコアアップできそうですね!
まとめると、
・ティーを低くする
・アウトサイドイン(カット)軌道の練習をする
・ドライバーの調整(フェース、シャフト、鉛)
の大きく3軸の対策がありましたね。
チーピン対策は、様々な方法がありますが、主に重要なことは今回ご紹介したことになります。
無理にフェードに直す必要はなく、あくまでドローボールをコントロールできるようになれば、十分にコースでのスコアアップに繋がります。
ぜひ皆様のなかで「自分にとって、再現性が高い方法ってなんだろう?」ということを考えながら、ゴルフに取り組まれると、良い結果がついてくると思います。
久貝コーチを始め、様々な上級者、レッスンプロの方に、スコアアップの秘訣を教えていただいています。
ぜひ下記の記事もご覧になって、皆さんのゴルフにお役立てください!
今回教わっている久貝コーチがいらっしゃるライザップゴルフ博多店の体験レッスンの様子をレビューしています。興味がある方はぜひこちらも見てみてくださいね!
私が体験レッスン後に入会した、ライザップゴルフの料金・コースの選び方・支払い方法について、下記の記事で解説しています!