ライザップゴルフ現役コーチが教える!ドライバースライスの直し方!

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高原 編集長
高原 編集長

こんにちは。ゴルフジャンキーズ編集長の高原です!

このメディアでは、すべてのアマチュアゴルファーのスキルアップを応援するべく、様々なプロ・トップアマの方々から、役立つ知識を教えていただきます。

今回は、ライザップゴルフの現役コーチで、北九州オープンなどの試合にもでられていらっしゃる、久貝英(すぐる)コーチに、ドライバーのスライスについて解説していただきます。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

こんにちは!ライザップゴルフ博多店の久貝英です。

ここからは、僕の考える、ドライバーのスライスに対するお悩み解決方法を解説していきますね^^

高原 編集長
高原 編集長

実際に僕も、久貝コーチのレッスンのお陰で、スライスで悩まなくなったので、ぜひ参考にしてみてください!

※私事で恐縮ですが、このレッスンの翌日、人生2回目の80台(88)を出すことができました。ティーショットのOBがゼロで、スコアに大きく貢献したので、ぜひ最後まで御覧ください。

ー↓ここから久貝コーチによる解説です↓ー

久貝英コーチ
久貝英コーチ

改めまして、久貝です。

ここからは、僕の考える、ドライバーのスライス対処法を解説していきます^^

この記事は、下記のような内容を解説していきます。

この記事で学べる事

・ドライバーがスライスする主な原因

・理想とするべきスイング

・スライスの具体的な直し方

・スライスを活かしながらスコアを作るコツ

・明日のラウンドでも使える、すぐできるスライス改善テクニック

・スライスしやすいドライバーと、しにくいドライバー

・ドライバーのメンテナンスでスライスを直す方法

ドライバーがスライスしてしまうことで、スコアを崩してしまっている全てのアマチュアゴルファーに役立つ内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

ー↓この内容は動画でも解説しています↓ー

ドライバーのスライスについて、より細かくYouTubeでも解説していただいていますので、ぜひ合わせて御覧ください。

また、ライザップゴルフに興味があるかたは、下記に料金プランについてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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ドライバーがスライスする主な原因

高原 編集長
高原 編集長

僕たちのようなアマチュアゴルファーは、ほとんどの人がドライバーのスライスで悩む時期があると思うのですが…

スライスの原因ってどんなものがあるのでしょうか。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

多く方をレッスンしていると、ほとんどの方が、下記の5つくらいの原因のどれかに該当していると思います。

アマチュアゴルファーの方の、ドライバーのスライスの原因で主要なものは、下記の5つです。

ドライバーがスライスする主な原因

1.クラブの振り遅れ

2.フェース面の開き

3.カット軌道

4.インパクトで体が開く

5.右足重心のスイング

他にも原因はあるのですが、多くの人がハマってしまうものは上記の5つです。

僕が指導しているライザップゴルフでのお客様や、プライベートで見ることがあるアマチュアゴルファーさんの、ほとんどがどれかに当てはまっています。

この記事お読みのあなたも、どれかに該当する可能性が高いです。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

一つの原因というより、複数のものが複合的に現れて、スライスという症状が出ている方が多いです。

では、それぞれについて細かくご説明していきましょう。

スライスの原因1:クラブの振り遅れ

クラブの振り遅れは、体の回転にクラブが遅れてきて、フェースがうまく返らない(開いたままインパクトする)ことで、スライスが出てしまう症状です。

特に初心者の方は、ボールを飛ばそうと思って速くスイングしようと、当てたい気持ちが強すぎてボールを打ちにいってしまうことで、振り遅れが発生してしまうことがあります。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

対処法については、後ほど解説しますね!

スライスの原因2:フェース面の開き

少し細かい話になりますが、ボールが曲がる原因としてわかっているのは「Face to Path(フェイストゥパス)」という指標です。

「Face to Path(フェイストゥパス)」とは、クラブ軌道に対して、フェイス面がどのくらい開いているか(または閉じているか)という数値になります。

上の図のように、クラブの軌道に対して、フェイス面がどこを向いているのか…という”軌道と面のズレ”を「Face to Path(フェイストゥパス)」と言います。

下記のように、軌道に対して、面が完全に垂直に向いていると「スクエア(垂直)な状態」となり、右にも左にも曲がらないストレートボールになります。

下の図をご覧ください。

スライスする方の場合、フェイス面が開いてしまっているので、「Face to Path(フェイストゥパス)」がオープン(開いている)状態となり、ボールに横回転が加わって、スライスが出る…ということになります。

(右打ちの方なら、右に曲がるボール、左打ちの方なら逆になります。)

逆に、クラブの軌道に対してフェースが閉じている(クローズな)状態になると、さきほどと逆向きの横回転が発生するため、フックやドローと呼ばれるボールが出ることになります。

(右打ちの方なら左方向に曲がるボールになります)

久貝英コーチ
久貝英コーチ

スライスで悩んでいる方は、必ずスイング軌道に対して、フェイスが開いた状態でボールを打っていることになります。

こちらも、対処法については後ほど解説していきます!

スライスの原因3:カット軌道

カット軌道は、「アウトサイドイン軌道」とも言います。

こちらは、フェイス面が真っ直ぐ前を向いていたとしても、クラブ軌道が左向きに傾いてしまっているので、「軌道に対しては、フェイス面が開いている状態」となってしまいます。

なので、結果的に、先程と同じ「Face to Path(フェイストゥパス)がオープン」、つまりスライス回転がかかってしまうということになります。

ちなみに、この逆にインサイド・アウト軌道になると、クラブ軌道に対してフェース面は閉じている状態になってしまうため、フックやドローと呼ばれるボールが出ます。

ゴルフでは、このようにスイングの軌道と、クラブ面の向きの両方の条件によって、ボールが右に曲がるか、左に曲がるかが決まります

久貝英コーチ
久貝英コーチ

スライスの原因が、「クラブ軌道」なのか、「フェース面」なのか、または「その両方」なのかを、しっかりと見極める事が大切です。

そこを間違うと、誤った改善方法をやってしまい、逆にスイングが崩れてしまうこともあります。。。

スライスの原因4:インパクトで体が開く

体が開いた状態でインパクトを迎えている方も非常に多いです。

下記の図のように、体の向きと、スイング軌道は大きく関係しています。

これが、ボールに当たるインパクトの瞬間に、体が開いてしまっている場合、下の図のように、「カット軌道」になりやすく、結果的にスライスボールが出てしまう可能性が高くなります。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

体が開くとカット軌道 = スライスになります。

逆に体が止まる(回転が足りない)と、フックになりやすいです。

5.右足重心のスイング

体の構造上、スイングの時に、右足(後ろ足)に体重が残ってしまうと、必然的に体が開きやすくなってしまいます。

右足のかかとに重心がくると、左足の爪先が上がりやすく、体が後ろに倒れて、胸が開いてしまいます。

右足重心が原因で、体が開きやすくなり、結果的にカット軌道になってしまう…というパターンでスライスが出てしまいます。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

僕がよく見るスライスの原因は、主に5つが多いと思います。

プッシュアウトとスライスの違い

高原 編集長
高原 編集長

僕の場合、よく右に飛び出して、真っ直ぐに飛んでOBになるケースがあるのですが…

これも同じような原因だと解釈してよいのでしょうか?

久貝英コーチ
久貝英コーチ

その場合は、スライスというより、プッシュアウトという方が正しいです。

プッシュアウトとスライスは対処法も、原因も、微妙に変わってくるので、気をつけましょう。

※両方が併発している場合もあります。

スライスというのは、ボールが右に”曲がる”状態のことをいいます。

なので、大きく分けると、スライスは下図の3種類になります。

これらは全て、先程ご説明した「Face to Path(フェイストゥパス)」が、オープンな状態で、右方向の回転がかかることにより、ボールが曲がっています。

つまり、これらのスライスの曲がり幅を少なくするためには「スイング軌道と、フェイス面が垂直な状態」に近づける必要があります。

一方、プッシュアウト(プッシュストレート)は、下図のように、最初から右に飛んで、真っ直ぐ進むボールのことを言います。

これは、「Face to Path(フェイストゥパス)」自体は、スクエア(垂直)な状態です。

ボール自体に横回転はかかっていないので、「ただ単に、右側に振っている」という状況になります。

球自体は曲がっていないので、「Face to Path(フェイストゥパス)」を保ったまま、打ち出し方向か、アドレスの向きを、少し左にずらすことができれば、ナイスショットになります。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

それぞれ微妙に違うので、自分のボールがどのタイプが多いのかをしっかり把握して、改善するようにしましょう。

ドライバーのスライスで、特にアマチュアに多い症状

特にアマチュアゴルファーの、ドライバースライスの原因として多いものが、「インパクト時にフェースが開いている」パターンです。

スイング軌道によって、打ち出す方向はそれぞれ(左も真ん中も、右もある)ですが、インパクト時にフェイスが開いているという点は共通しています。

フェイスが開く癖があると、ボールをコントロールすることができません。

後半以降に繋がってきますが、まずはフェイス面のコントロールを出来るようになることが、スコアを良くするポイントになります。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

スライスに限らず、スコアアップを目指す上で、フェイス面のコントロールは最も重要な要素の一つです。

ドライバーのスライスへの対策(改善方法)

高原 編集長
高原 編集長

ドライバーのスライスでお悩みの方は、何をどのように改善をしていけばよいのでしょうか。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

スライスをドローに変えたいというレッスン生の方も多いのですが、僕はまずスコアにつながりやすい対策を優先する事を、おすすめしています。

もちろん、スライスとドローボールを、自由に打ち分けられるのが理想ではありますが、スライス癖がある方が、ドローを覚えるのはたくさんの時間と労力がかかります。

ゴルフで一番大事なのはスコアを良くすることです。

なので僕の場合、まずはその目的に対して、最も効率的で、確率が高い、対策をご提案することが多いです。

僕がレッスンをしていて、最も効率がよく、確率が高い対策は、下記のものです。

スコアに直結する、ドライバーのスライス対策

スライスボールを持ち玉として活かしながら、フェアウェイの狙った場所にコントロールできる力をつける

久貝英コーチ
久貝英コーチ

スコアアップを目指す上では、無理にスライスを治す必要はありません。

その代わり、出来るようになっていただきたいのは、フェイス面のコントロールです。

フェイス面のコントロールが上手になると、出玉の方向を操れるようになっていきます。

出玉の方向を操れるようになると、「左に打ち出して、スライスしながら、フェアウェイの真ん中に球を落とす」という、安全なドライバーショットを打てるようになります。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

毎回、このドライバーショットを安定して打てるようになれば、OBも減りますし、スコア自体もかなり良くなっていきます。

スコアを考えるなら、”再現性”が高い選択をしよう

ドライバーを練習する目的は、あくまでスコアを良くすることです。

スライスが得意な人が、無理にドローを覚えて、「どっちにも曲がる可能性がある」という状態になると、むしろコースではOBやトラブルが増える可能性があります。

スコアを良くする上で、最も重要なことは、「何回やっても同じ所にボールを運べる」という再現性です。

打つボールが毎回、どこに飛び出して、どっちに曲がるかわからない…

という再現性が低い状態では、どこを狙ってドライバーを打ってよいかわかりません。

むしろ、必ずスライスが出て、打ち出し方向を自分で調整できるという方が、断然再現性が高く、スコアを安定させることができます。

もちろん、レッスンに来てくださる方の中には、「どうしてもドローが打ちたい!」という方も少なからずいらっしゃいます。

その場合は、そのレッスンも行っているのですが、やはり習得には少し時間がかかることが多いです。

あなたの目的が「スコアを良くしたい!」という事であれば、スライスを無理に直す必要はありません。

それよりもフェイス面をコントロールし、右に曲げながら好きな所にボールを運べる状態を目指す方が、早く、楽にスコアを良くしていくことが出来るでしょう。

高原 編集長
高原 編集長

確かに、僕たちのような社会人のアマチュアゴルファーは、練習時間も限られているので…

出来るだけ、早く確実にスコアにつながる練習をしたいです。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

そうですね。

少ない練習時間で、スコアを良くしたいのであれば、スライスを活かしたままコントロールするという考え方の方が、効率的かもしれません。

そもそも、スライスになりやすい骨格や体質がある

人の体にはそれぞれ、癖や特徴があります。

普段の姿勢や、腕の長さ、骨格、筋力、利き腕、左右のバランスなど、様々な要因によって、もともと「どうしてもスライスになりやすい体型、体質」の方もたくさんいらっしゃいます。

これは、もちろんドローが打てないという弱点として捉えられる方が多いでしょう。

ですが、僕たちのような長年ゴルフと向き合ってきた人たちの解釈は、むしろ逆で、「再現性高くスライスが打てる」という長所として捉えられるのです。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

何度もお伝えしていますが、ドライバーショットで何よりも重要なことは、「再現性」です。

再現性さえあれば、スライスだろうが、フックだろうが、コースに出た時に、それを活かしながらスコアを組み立てることができます。

高原 編集長
高原 編集長

なるほど。

だからこそ、フェイス面のコントロールを身に着けて、持ち玉のスライスボールを思ったところに打てる事を目指したいということなんですね。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

もちろん、80台、70台のような上級者を目指すなら、両方打てるようになりたいですが、まず優先度が高いのは、スライスを思った場所に打てることです。

ドライバーのスライスの直し方

高原 編集長
高原 編集長

そうは言っても、かっこいいドローに憧れるのが、我々初心者ゴルファーです笑

スライスを直すためには、どんな事に取り組んでいけばよいのでしょうか。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

わかりました!笑

では、ここからはスライスの直し方についてご説明していきます。

これまで、僕はたくさんの生徒さんの指導をしてきましたが、ドライバーのスライスを直すために、重点的に見ているところは、下記の2点です。

スライスを直すために、チェックするべきポイント

①アドレス

②フェイス面(スイング前、スイング中、インパクト時、それぞれの場所で)

この2つのポイントの中で、どこにスライスの原因があるのかをみつけると、驚くほど簡単にスライスが治ったりします。

それぞれについて具体的に解説します。

ドライバーのスライスの直し方1:アドレスを改善する

ドライバーのスライスが出る方は、そもそも打つ前の構え(アドレス)が原因になっていることが非常に多いです。

具体的には、下記のようなアドレスをしていることで、スライスが出てきます。

スライスの原因となる間違ったアドレス

①足は真っ直ぐだが、右肩が前に出ている

②逆に、右を向きすぎている(クローズドスタンス)

久貝英コーチ
久貝英コーチ

僕が見ていて多いのは、この2つです。

では、簡単にご説明します。

①足は真っ直ぐだが、右肩が前に出ているタイプ

このタイプは、下の写真の様なイメージです。

足は真っ直ぐに、狙いたい方向を向いているのですが、右肩が出てしまい、体が狙いたい方向を向いてしまっています。

本来、足と肩のラインは、平行にならないと真っ直ぐにスイングすることができないので、このように右肩が出ている(体が開いている)アドレスをしてしまっていると、カット軌道になりやすくなります。

高原 編集長
高原 編集長

僕はこのタイプだったのですが…

久貝さんに指摘されて、足と肩のラインそろえて、真っ直ぐに立っただけで、ドローボールが出るようになりました。

②逆に、右を向きすぎている(クローズドスタンス)タイプ

このタイプは、下の写真の様なイメージです。

特にゴルフ初心者の方は、自覚なく「狙い方向よりも右側を向いて構えている」状態の方が多いです。

ですが、体と目は右を向いていることを感じ取っており、「右に向いている分を、スイング中に修正して左に打とう」と、無意識に体が反応します。

その結果、下記の写真のように、無理やり左に向けてスイングをしようとする動きが入ってしまうため、結果的にカット軌道を作ってしまうのです。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

足は右方向を向いているのに、体は左方向に打とうとしている感じが伝わるでしょうか?

アドレスを直すだけでスライスが止まる!後ろから動画を撮ってチェックしよう!

このように、僕たちが見ていると、アドレスを見ると「これはスライスが出そうだな」というのが、打つ前からわかることも多いです。

逆に、アドレスが原因でスライスが出ている方は、その部分をお伝えして、「肩も足も、狙った方向を向く」ということをするだけで、いきなりスライスが治まることも多いです。

初心者ほど、アドレスよりもスイングのことを考える方が多いですが、ゴルフのボールはアドレスによってかなり大きく変化します。

スイングを改善しなくても、スライスがなくなる可能性も多いので、ぜひ練習やラウンドを後ろから動画撮影して、自分がどこを向いているかをチェックしてみてください。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

トッププロでも、アドレスをとる練習のために「アライメントスティック」を使ったり、キャディやコーチにチェックしてもらっています。

上級者ほど、アドレスを大切に、慎重に行うのがゴルフですから、ぜひ皆さんも意識してみてください!

ドライバーのスライスの直し方②:フェイス面を管理する

高原 編集長
高原 編集長

フェイス面が開いている事でもスライスが出るということですが…

そのチェック方法や、直し方を教えてほしいです!

久貝英コーチ
久貝英コーチ

フェイス面管理はとても重要です!

いくつかチェックポイントがあるので、ご紹介しますね!

ボールがスライスするかどうか、ボールがどの方向に打ち出されるか…は、インパクトの瞬間のフェイス面によって決まります。

なので、初心者の方の多くの方が、「当たる瞬間のフェイス面を管理しよう」と考えて、手首をこねたり色々するのですが…

実は、インパクトの瞬間にフェイス面を管理しようとしても、”時すでに遅し”です。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

スイング中にはとても強い遠心力がかかるため、インパクトの瞬間だけフェイス面を管理しようとしても、間に合いません。

フェイス面を正しくコントロールして、スライスを防ぐためには、下記の4つのポイントでの、管理を行う必要があります。

フェイス面をチェックする4つのポイント

①アドレス

②ハーフウェイトップ

③トップポジション

④ハーフウェイダウン

久貝英コーチ
久貝英コーチ

スライスが出る方は、多くの場合、この4つのどこかで、フェイス面が開いています。

特にハーフウェイダウンで、フェイスが開くと、必ずインパクトでも開いた状態で当たるので、注意が必要です。

言葉だけではわからないと思うので、実際の写真をみて確認してみましょう。

高原 編集長
高原 編集長

下の写真は、久貝コーチの実際のドライバーショットの写真です。

このように、全てのポジションにおいて、フェース面が開かずに打てると、大きく曲がるようなスライスが出ることはありません。

逆に言うと、この何処かのポジションで、フェース面が開くと、右に飛び出たり、スライスが出てしまいます。

高原 編集長
高原 編集長

全く同じロケーションで、僕がスライスを打ってしまった写真があるので、そちらと比較してみてください。

※自分で見るのは辛いんですけど。。。笑

高原 編集長
高原 編集長

このドライバーショットでは、右が広かったのでOBにはならなかったものの、右に出て右に曲がる「プッシュスライス」が出てしまいました。。。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

このショットでは、アドレスとハーフウェイトップまで良かったのですが…

トップポジションで開いて、ハーフウェイダウンでも開いたまま降りてきて、そのままスライスを打ってしまいましたね。

最終的には、”ハーフウェイダウン”の時点で、フェイスが閉じていれば、大きなスライスや右プッシュが出ることはありません。

なので、極論、ハーフウェイダウンさえ、フェイスが閉じていれば問題ないのですが…

実際のスイングでは、他のポジションで開いてしまうと、いちばん重要なハーフウェイダウンでもフェイスが閉じにくくなってしまいます。

なので

  • アドレス
  • ハーフウェイトップ
  • トップポジション
  • ハーフウェイダウン

の4つのポジションで、フェイス面が開かないようにスイングを作ることが重要になってきます。

スライスが治らない方は、後ろからスマホで自分のスイングを撮影して、どのポジションでフェイスが開いているかを確認してみてください。

アドレスの向きと合わせて、フェイス面もチェックすれば、自分でも「どこがスライスの原因になっているのか」「どこの場面で、フェイス面を気をつければよいのか」が見えてくると思います。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

最近のスマホやiPhoneは、スロー撮影ができるので、とても便利になりましたね!

ぜひご自身のスイングをチェックしてみてください。

グリップもドライバーのスライスに大きく影響している

ドライバーのスライスを直すためには、フェイス面のコントロールが必須になってくるのですが、そこで特に重要になってくるのが「グリップ」です。

ご自身のスイングを撮影して、先程の4つのポジションでのフェイス面をみていただくと、どこで開いているかがわかってくると思います。

ここで「その開いたフェイス面を、スイングの中でどうやって閉じるのか」という課題にいきあたると思うのですが、ここでぜひ見直していただきたいのが、グリップです。

まずは下記の写真を御覧ください。

これはハーフウェイトップ、ハーフウェイダウンの両方だと考えて頂きたいのですが…

このポジションでのフェイス面は、写真のように、自分の前傾角度(背骨の角度)と同じくらい傾いている状態が理想です。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

この状態で、ハーフウェイダウンを迎えることができれば、インパクトではスクエア(真っ直ぐ)に、ボールを捉えることができます。

アマチュアは、このポジションの時に、下の写真のようにフェイス面が開いた状態になっている事が非常に多いです。

これが、スライスや、プッシュアウトなど、ボールを狙ったところに打てない、最大の原因です。

ここで大事になってくるのが、「スイング中に、体や腕で無理やり閉じようとしても、なかなかフェイス面は変わらない」という点です。

要するに、腕や手で、無理に閉じようという改善方法では、フェイス面の管理は難しいんですね。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

スイング中は大きな遠心力がかかるので、腕で操作するのは厳しいです。

ハーフウェイダウンで閉じやすいグリップで握ろう(ストロンググリップ気味がおすすめ)

ここまでご説明してきた通り、ハーフウェイダウンでフェイス面が閉じればスライスを改善することができます。

そして、その管理が最も簡単にできる方法は、「ハーフウェイダウンの時に、自分が一番、フェイスを閉じやすいグリップ」で、クラブを握ることです。

スライスが出る方は、ウィークグリップで握っている事も多いのですが、ハーフウェイダウンでフェイス面を閉じることを考えると、ストロンググリップ気味の方がやりやすい方が多いはずです。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

上の写真は、ウィークグリップです。

腕が内旋しやすく、ハーフウェイダウンや、トップポジションで、クラブが開きやすいです。

※内旋:腕を内側にねじること

久貝英コーチ
久貝英コーチ

上の写真は、ストロンググリップです。

腕が外旋しやすく、ハーフウェイダウンや、トップポジションで、クラブが閉じやすいです。

※外旋:腕を外側にねじること

ストロングにする度合いは、個人差があるので、自分の気持の良いグリップを決める基準として、「ハーフウェイダウンで、楽に正しいフェイス面にもっていける」握り方を探るのがおすすめです。

明日から出来る!スライスOBを防ぐテクニック!

高原 編集長
高原 編集長

コースに出た時に、どうしても右のOBを避けたい場面が多々出てくると思うのですが…

そんな時に、すぐに実践できて、効果的な小技やテクニックがあれば教えていただきたいのですが。。。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

ありますよね笑

では、実際に僕も使っていて、効果的な方法をお教えします。

ラウンド中にスライスが多くなってしまったり、右のOBをどうしても避けたいホールに来た場合、すぐに使えるのがクラブを短く持つというテクニックです。

高原 編集長
高原 編集長

え!?短く持つだけで、右を避けれるんですか!?

久貝英コーチ
久貝英コーチ

そうなんです笑

簡単な方法ですが、僕も試合の時に、どうしても右を避けたいときは、よく使っているテクニックです。

短く持つと、なぜ右を避けられるのかという理由をご説明します。

最大のポイントは、振り遅れがしづらくなる事です。

振り送れを防げるだけで、右プッシュやスライスを防ぐことができます。

また、ボールとの距離も近くなるので、ミート率も上がりますし、良いことがたくさんあるんですね。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

その分、左に行きやすいということでもあるので、左が狭いホールでは注意が必要です。

高原 編集長
高原 編集長

上級者達は、シチュエーションによって、クラブの持つ長さも調整しているんですね。

僕も早速、取り入れてみます!

道具選びにもご用心!スライスしやすいドライバー

では次に、道具選びについてもご紹介しておきます。

高原 編集長
高原 編集長

やはり、スライスしやすいドライバーもあるんですね。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

そうですね。

ドライバー本体や、クラブバランス(重さ)が合っていないと、スライスが出やすくなります。

使っているドライバー自体や、そのセッティングの仕方が原因で、スライスが出やすい状況を作ってしまっている方もいるので、ぜひご自身の道具をチェックしてみてください。

下記が、スライスが出やすいドライバーの例です。

スライスしやすいドライバー

・シャフトが重すぎる、軽すぎる

・グリップが太すぎる

・ロフト角が立ちすぎている

スライスが止まらない人は、これらの点も原因として入っているかもしれないので、ぜひこちらも見てみてください。

シャフトの硬さ、重さがご自身の力に合っていない物を使うと、かなりスライスの原因になります。

重すぎると振り遅れの原因になりますし、軽すぎや柔らかすぎも、シャフトがしなりすぎて、結果的にヘッドが振り送れてくる原因になります。

高原 編集長
高原 編集長

シャフトが自分にあっているかどうかって、どうやって判断したらよいんですか?

久貝英コーチ
久貝英コーチ

初心者の方は、自力で判断するのは難しいと思います。

ゴルフショップでは、フィッティングをしてくれる所も多いので、ぜひ利用してみてください^^

また、グリップが太すぎる場合、手元の総探しづらくなるため、開いたフェイスを戻しづらくなってしまう場合があります。

これもフェイスコントロールの意味で、スライスの原因になり得ます。

ロフトが立ちすぎている場合は、ボールが滑りやすくスライスの原因になりがちです。ドライバーのロフト角は、9°か10.5°が多いですが、男性でかなりパワー(スイングスピード)がある人でない限り、10.5°の方が、スライスが出づらいです。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

細かい部分ですが、道具も見直してみると、スライスを防ぐことができますよ。

スライス対策で使えるドライバー調整テクニック

高原 編集長
高原 編集長

道具の大事さはとても良くわかったのですが、高価なものですし、なかなか気軽に買い替えられない場合も多いと思うのですが…

そんな時に使える、調整のテクニックなどあったりしませんか?

久貝英コーチ
久貝英コーチ

そうですね。比較的、簡単にできて効果がある2つの調整テクニックをご紹介しますね!

僕も実際にやったりするものなので、使えると思います!

最後にご紹介するのは、皆さんのドライバーをスライスしにくいように調整するテクニックです。

一見、上級者っぽく感じるかもしれないのですが、実は簡単にできてハードルが低い方法なので、ぜひやってみてください。

ドライバーのスライス防止調整テクニック

・シャフトを短くカットする

・鉛を貼って、フェイスを閉じやすくする

この2つが、簡単にできる調整テクニックです。

高原 編集長
高原 編集長

シャフトのカット…

上手い人がやっているイメージなのですが、僕たちのような初心者でもできるものなのでしょうか?

久貝英コーチ
久貝英コーチ

普通のゴルフショップでもやってくれるところが多いので、意外と簡単にできるんですよ。

シャフトのカットは、先程の「短く持つ」というスライス対策を、「クラブごとやっちゃおう」という方法です。

みなさんがお持ちのドライバーのシャフトを、1〜1.5インチくらい短くカットするだけで、かなり振り遅れが少なくなり、スライス対策になります。

シャフト自体も当然軽くなるので、クラブ自体を扱いやすくなるというメリットもあります。

興味がある方は、ゴルフショップの方に相談して、ぜひやってみてください。

高原 編集長
高原 編集長

鉛を貼る…

というのも、よく聞くのですが、どこにどう貼ったら良いのかわからないので、手を出せていないです。

久貝英コーチ
久貝英コーチ

こちらも、結構簡単なので、ぜひやってみてください。

鉛はゴルフショップや、Amazon、楽天などの通販で簡単に手に入ります。

鉛を貼ることで、フェイス面が閉じやすいように調整すれば、スライス対策になります。

鉛は、貼る場所によって、スライス対策にも、フック対策にもなりますし、球の高さを調整することもできます。

上記の写真を参考に、貼ってみて、実際に打ってみて、感触がどうかわるかやってみると面白いと思います。

まとめ:アドレスとフェイス面を意識しよう

高原 編集長
高原 編集長

久貝コーチ、ありがとうございました!

これだけたくさんの対策、直し方を伺えれば、スライスでお悩みの方も、スコアアップできそうですね!

久貝英コーチ
久貝英コーチ

アドレスやフェイス面管理が一番大事なので、まずはそこを意識することから始められると良いかもしれません。

スライス対策は、様々な方法がありますが、主に重要なことは今回ご紹介したことになります。

スライスを上手く使ってスコアを作ることも出来るので、ぜひ皆様のなかで「自分にとって、再現性が高い方法ってなんだろう?」ということを考えながら、ゴルフに取り組まれると、良い結果がついてくると思います。

高原 編集長
高原 編集長

久貝コーチを始め、様々な上級者、レッスンプロの方に、スコアアップの秘訣を教えていただいています。

ぜひ下記の記事もご覧になって、皆さんのゴルフにお役立てください!

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今回教わっている久貝コーチがいらっしゃるライザップゴルフ博多店の体験レッスンの様子をレビューしています。興味がある方はぜひこちらも見てみてくださいね!

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私が体験レッスン後に入会した、ライザップゴルフの料金・コース選び・支払い方法について、下記の記事で解説しています!

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執筆・編集
高原(たかちゃん)
高原(たかちゃん)
編集長
ウェブメディアを運営する会社を経営しています。ゴルフが好きすぎて、もはや中毒となってしまった為、自ら編集長としてゴルフジャンキーズを立上げる。ライザップゴルフ博多店に通い約1年でベストスコア83に到達。日を追うごとにゴルフ中毒が深刻化、禁断症状で仕事が手につかない。筋トレも始め、酒も減り、体が健康になっていく不思議な中毒を体感中。…球打ちてぇ。
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