タブレット教材学習には他にない3つの強みがある!メリットデメリットを知って効率的に学習しよう!
ゲーム機、タブレット、スマートフォンを使った学習教材はよく目にするようになりました。とはいえ現在子育てをしている親の世代は、まだまだ勉強といえば紙が中心だった世代ですね。
結局タブレット教材は何が良いのかいまいち解っていないという方が多いのではないかと思います。持ち運びが便利だったり、繰り返し問題が解けるのが良い所でしょ?くらいの認識の方がほとんどだと思います。
ですがタブレット教材にはそれ以上に重要な3つのメリットがあります。これは今までの教材にはなかったもので、勉強の効率を一気に上げる革命的なものだといえます。
逆に今までの教材にはなかったデメリットもあります。
ここではタブレット教材の本当の強みとデメリットを詳しく解説していきます。お子様の教材選びの参考になれば幸いです(^^)
Contents
タブレット教材の主なメリットとデメリット
タブレット教材のメリット
ここではタブレット学習教材の強みを利便性に関する「主なメリット」と、成績や学力に直接影響を及ぼす「特に重要なメリット」に分けて解説していきます。
まずは主なメリットから紹介しましょう。
【タブレット学習教材の主なメリット】
- 子供が興味を持ちやすい
- かさばらない
- 外出先にも手軽に持ち運べる
1はこの記事を読んでいる親御さんも感じていることではないかと思います。ゲームっぽく学習が出来るので座って紙の教材と向かい合うよりは、子供の興味を引きやすく「やってみたい!」と思わせるのがタブレット教材のメリットの一つです。
2、3までは、いろいろなサイトや本などでも言われているタブレット教材のメリットで、誰でも想像がつくのではないかと思います。
かさばらず、持ち運びが便利なのは、特に長期の合宿や夏・冬の帰省時などに非常に便利ですね。
この辺りは誰でも想像できるようなもので、いろいろなサイトでも紹介されています。
ですがタブレット学習教材には他の教材にはない、特に重要なメリットが3つあります。これらの3つのメリットは学習内容に大きな変化を与え、直接成績に影響することが考えられるものです。
【タブレット学習教材の特に重要なメリット】
- タブレット教材は「瞬間的に復習できる」
- 動画や映像で「認知特性」に合った理解が出来る
- 理解度が低い単元に戻れる
ではこれらについて詳しく解説していきましょう(^^)
成績に直接影響するタブレット教材の特に重要な3つのメリット
①タブレット教材は「瞬間的に復習できる」
タブレット教材は自動的に答え合わせをしてくれます。解いた瞬間に正解か不正解かが解るのは、思っている以上に成績に大きな影響を与えます。
特に小中学生は、問題を解いた時点で勉強が終わったことにする傾向があります。小学校での採点は先生が行うのが基本ですし、授業の中に復習の時間はあまりありません。 知らず知らずのうちに勉強=「新しい事を習う」「問題を解く」というイメージがついている学生は非常に多いんです。
教育関係者や大手予備校講師の中には勉強の8割は「復習」だと言い切る方もいます。そして最も効果があるのは、問題を解いた直後に復習することです。
大手予備校や進学校では受験対策の模試をしたら、採点結果が戻ってくる前に自己採点と復習をさせるところがほとんどです。
問題を解いた直後はわからなかった部分の記憶も鮮明に残っています。テスト直後が勉強のゴールデンタイムだといわれている理由はそこにあります。
100点満点を取ると嬉しく、次の勉強への意欲がわきます。ですがわかっている問題を解いただけなので、実はそのテストでの学力の伸びはほとんどありません。勉強ではわからなかった問題をわかるようになるという過程が一番重要です。
タブレット型の学習では他人に採点してもらう必要がないので、解いた回答が正解か不正解か解いた瞬間にわかります。解いた瞬間に復習に入れるという点はタブレット型学習の強力な強みです。
特に小、中学生は自分で採点することを面倒に思う子が非常に多いです。面倒なので採点は後回しにしたり、学校・塾の先生に任せることが多いです。そうすると問題を解いてから採点までに時間がかかるようになります。
すると問題を解いた時の記憶が薄れ、点数だけを見るようになります。これでは復習の効果と復習をする意識が低下します。
タブレット型教材は解いた瞬間採点されるので記憶が鮮明で、子供自身が「あれ?なんで間違えてるの?」と疑問に感じやすいという特徴があります。
疑問に感じれば自分でその点をチェックするようになりますし、タブレットなら紙の教材よりも間違えた部分を調べることも楽にできます。しまいこんだ教材を探し出す手間もかかりません。
タブレット型学習の大きなメリットは「復習を瞬間的にできる」という所にあるんです。
②動画や映像で「認知特性」に合った理解が出来る
メリットの5「教材に音声・動画が使える」という点は紙の教材に比べて非常に優れている所です。
人それぞれ得意な記憶の方法があります。認知特性といわれるものです。勉強、記憶といっても「文字で記憶する」「音で記憶する」「映像で記憶する」というようにいくつかの種類があり、どの形で記憶するのが得意かという指標を認知特性と言います。
学校での授業は基本的に先生が黒板に文字を書いて一斉に勉強しますよね。同じように真剣に授業を受けて、同じように先生の話を聞いているのに、理解度に差が出るのはこの認知特性が関わっているんです。
例えば「立方体の面積を求めなさい」という問題文を見たとします。問題文だけを見て自然に頭の中に立方体の絵が浮かんでくるかどうかで問題を理解できるかどうかに大きな差が出てくるんですね。
そして問題なのが、先生にも認知特性があるという事です。
一人一人に違う教え方をすることはできません。授業はクラス全員に同時に教える必要があります。
そうなると先生は一番理解しやすい説明をしようと努力します。自身が文章で記憶するタイプの先生は、算数でも国語でも黒板にたくさんの文字を書いて説明しますし、映像で記憶するタイプの先生は絵をかいたり、実際に立方体を触らせたりして教えるでしょう。
学校でも塾でも先生と同じタイプの認知特性を持つ子供は、理解が早く「○○先生の授業はわかりやすい!」と感じますが、認知特性が合わない子供は「○○先生の授業はわからない、つまらない」感じてしまいます。
タブレット型教材の大きなメリットは文字・動画・音声・CG・映像効果(エフェクト)が教材の中に盛り込まれているという点です。
自分の認知特性に合った方法で記憶することが出来るというのは想像以上に効果があります。文章中心の板書をする先生のクラスで理科や算数が一番できなかった子供が、動画での解説を見た途端にそれらの教科が得意科目になるなんてこともよくあることなんです。
さらに良いのは紙の教材では文字と2次元の絵でしか記憶が出来ませんが、タブレット教材な今挙げた4種類以上のアプローチで記憶することが出来る点です。
青春時代によく聞いていた音楽を耳にすると、通っていた学校の映像や匂い、通学時の風景なんかを思い出すなんて経験は誰にでも有るのではないでしょうか。
記憶というのは複数のアプローチで関連付けて保存されるようにできています。いろいろな刺激を同時に感じた方が記憶を呼び起こしやすくなります。
動画・音声を利用できるタブレット教材のメリットは、複数のアプローチで記憶できる、さらに認知特性に合わせた記憶が可能で、苦手科目が一気に得意科目になる可能性があるという点にあります。
タブレット教材の中にも進研ゼミやスマイルゼミ動画や映像が豊富なもの、スタディサプリのように授業動画を見ることが中心のもの、問題が豊富なz会などさまざまなものがあります。
子供の認知特性に合わせて、覚えやすい・理解しやすい教材を選ぶことがタブレット型教材の効果を最大限に高めるコツだといえるでしょう。
③理解度が低い単元に戻れる!それが学校教育の弱点を克服している
メリット6「理解度が足りなかった時、手軽に前の単元に戻ることが出来る」というのは従来の学習方法から大きく進歩した重要なポイントです。
現在の学校教育は1つの学年全員が、同じペースで授業を進めるという方式がとられています。この方式が問題視されているのは、個人の理解度に関係なく次の単元に進むシステムであるという点です。
そしてさらに問題なのが、一つの単元が終了するときにテストが行われるという事です。テストが終わるまで、その単元の理解度はわかりません。テストを終えた時始めてその単元の内容を理解できていないことに気づくようになっています。
にもかかわらず、テストを終えると全員一斉に次の単元に進まなければならないので、同じクラスの中で理解度に大きなばらつきが出てしまう仕組みになっているのです。
テスト後に復習の時間を取るようにしている先生もいますが、スケジュール上どうしても補足説明程度の時間しかとれません。
塾でも一斉授業方式を取っているところは同じ問題があります。個別指導塾なら出来ていない部分に戻って、教えてもらう事も出来ますがそれでも1から授業をやり直してもらうことは不可能です。
「学習の進度は一定、理解度はまちまち」というのが現在の学校教育のシステムです。
タブレット型教材の大きなメリットは、理解できなかった内容の学習を自由にさかのぼってできるという点です。
リクルートが販売しているスタディサプリのように、動画授業が配信されている教材であれば1から授業を受けなおすことが可能です。
当然前の単元に戻るとその分時間はかかります。ですが前の単元を理解した前提で作られている、現在の日本の教育カリキュラムでは、一つの単元を理解せずに先に進むのは非常に危険です。
タブレット型教材は学校の教育システムと逆で「学習時間はまちまち、理解度は一定」という形にすることが出来る点で、大きく優れているといえます。
タブレット教材のデメリット
- タブレット端末にお金がかかる
- 紙教材や資料へのなじみが薄くなる
- 文字を書く機会が減る
- ゲームやウェブサイトで遊んでいても気づかない
- ネット、SNS利用の危険性
この辺りが良く言われているタブレット型教材や、ネット配信型の教材のデメリットですね。
4のタブレット端末にお金がかかるという点は、各家庭で予算なども違うので値段を見て判断してもらうしかありません。
紙教材や手書き文字離れの危険性は重要ではない
2の紙教材や資料へのなじみが薄くなる、3の文字を書く機会が減るというのは大きなデメリットではないというのが当サイトの見解です。
学校での勉強は今迄通り、教科書とノートを使っています。教科書も宿題も普通に紙と使っている。一日中全く鉛筆やシャープペンを握らなくなるというなら話は別ですが、家で行う数十分~数時間程度の学習時間がタブレットになったからと言って文字をかけなくなるような大きな影響があるとは考えにくいでしょう。
それどころか社会の中で手書きで物をかく機会は、激減しておりこれからも間違いなくどんどん少なくなっていきます。文字を書くのが早く丁寧なことよりも、デジタル機器で素早く文章を処理することに慣れておく方が実社会で役立つ可能性が高いはずです。
タブレットやスマホがない時代から、字が雑で汚い子も丁寧できれいな子もいます。そのあたりは意識と指導の差で、タブレット教材にしたからどうこうという話ではないでしょう。
紙の資料の扱い方が解らなくなるという事をデメリットとしてあげる方もいらっしゃいますが、そのあたりも問題とは言えないのではないでしょうか。
紙の辞書を引くことが出来なくなるなんてことも耳にしたりしますが、現代では辞書を始めて手にする子でもインターネットで調べればすぐに使い方を理解することが出来ます。
タブレット教材を使ったからと言って、紙の資料を使えなくなることはありませんし、どちらかというとデジタル機器を使えない方が、デメリットとして大きいでしょう。
大きな危険は有害なウェブサイトへのアクセスとSNSの利用
これはタブレットで勉強しようとしていて、ネットで遊んでしまうというような簡単なものではありません。タブレット教材は勉強に使わず遊んでしまうからダメだという意見もよく耳にしますが、タブレット教材がないころから子供は勉強をさぼって漫画を読んだりゲームをしたりしていたものです。
いくらでもサボり方はあります。指導と管理の問題で、タブレット端末を与えなければ勉強するというのは簡単に考えすぎでしょう。
本当の問題・デメリットは有害なウェブサイトやSNSでのトラブルの危険性でしょう。タブレット教材というよりもタブレット端末やスマホを子供に持たせる危険性になってしまいますが…。
この辺りは教材を販売している会社側も、デリケートな問題として対応策を用意しています。利用制限をかけることで子供が有害なウェブサイトにアクセスしたりSNSでのトラブルを防ぐことが出来ます。
ですが、現代社会はいたるところでインターネットにつながっています。利用制限を解除する方法を子供が別のパソコンやスマホで調べることは簡単にできてしまいます。
さすがに小学校低学年でそんなことが出来る子はいないと思いますが、小学校高学年、中学生くらいになるとやろうと思えばできる子もいるでしょう。
必要な時間以外は触らせない、きちんとタブレット端末をチェックするなど親の管理がが大切になってくるでしょう。
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まとめ:補助教材としてタブレットは非常に優れている
賛否両論あるタブレット型学習教材ですが、間違いなく紙の教材よりも優れている点が3つあります。
- 即座に答えが解り、効率的に復習が出来る
- 動画、音声で認知特性に合わせた記憶が出来る
- 前の単元に戻って学び直すことが出来る
という3つの点です。この点を理解してうまく利用すれば、タブレット教材は強力な学習の味方になってくれるでしょう。
おそらく5年後・10年後にはタブレット学習否定派は激減しているはずです。
逆に有害ウェブサイトなどにアクセスしてしまう危険性もあるので、親がきちんとチェックしながら管理する事が重要になってきます。
たくさんのメリットがあるタブレット教材ですが、「百聞は一見にしかず」です。最終的には使ってみて子供の学力や性格、認知特性に合うかどうかを判断するしかありません。体験受講も出来るものも多いので、気になる方はいくつかの会社の教材を試してみてはいかがでしょうか(^^)