英語学習は自己管理
好きこそものの上手なれ・・・とはよくいったもの。
英語学習にあたって、英語が好きであることは第一条件となっていることでしょう。
大好きなハリウッド俳優の映画を見ながら、妄想したりして英語を話す自分を夢見る、イギリスのPOPミュージックを聴いて英語の歌を歌えるようになる。
英語を使えるようになった自分を想像しながら、英語学習のモチベーションをあげることについて、異論はありません。
一方で、「楽しみ」だけでは決して身につかないのが学び。
一つひとつの音声を確実に聞き取る、書く、話せるようになる・・・そこには、日々の地道な積み重ねが必要になってきます。
たとえば、以下の表をご覧ください。
英語のため一日1時間くらいを確実に確保する場合、こういった日常ではないかと考えます。
3本柱は
① 基礎固めのNHKラジオ講座・・・聞く・読む・書くの繰り返し
② 隙間時間を利用したアプリの活用・・・語彙力を増やす、
③ オンライン英会話を利用した表現力・・・話す習慣
になります。
それでは、1、NHKラジオ、2、アプリ、3、DMM英会話を順に紹介していきたいと思います。
1,NHKラジオ講座
私は仕事柄、海外で大使館勤務、UNICEFなどの国際協力機関で専門家として活躍する友人が多数います。(自身も国際協力機関に勤務経験あり) 彼らは現在40代から50代。幼少期、インターネットがなかった世代です。日本(特に地方)で外国語学習を行い、今でいうTOIEC900レベルまでひきあげた一つの要因は、ラジオ学習にあると声をそろえていっています。
毎日15分、真剣に集中して英語に耳を澄ませ、英語の聞き取り、読んで真似する、わからない単語は辞書で調べて記録、新しい単語は書いて覚える。
そうやって英語表現を毎日ひとつ覚える。
録音機能で「あとで空いた時間に」のではなく、毎日放送される時間帯にかならず英語に取り組むのです。その時間は家事もデートも好きなテレビ番組もなにもかもシャットアウト。
想像してみてください。
今から40年前、50年前の英語学習者たちが英語学習に取り組んでいたあの頃は、アプリも録音機能もなかったのです。
ラジオ基礎放送を聞くために〇時〇分に鉛筆・ノートを準備して、スタンバイ。簡単そうにみえて、簡単ではない。できそうで誰でもできることではありません。
古今東西、険しく地味な英語道こそが、最短で最良の学習方法だと考えています。
さて、2018年度 4月開講 ラジオ講座は以下の通り。
基礎英語1
基礎英語2
基礎英語3
ラジオ英会話
エンジョイ・シンプル・イングリッシュ
英会話タイムトライアル
高校生からはじめる「現代英語」
短期集中!3か月英会話
入門ビジネス英語
実践ビジネス英語
ワンポイント・ニュースで英会話
どれも、対象レベルが異なります。英語の基礎固めであれば、ラジオ英会話、TOEIC受験レベルであれば、実践ビジネス英語あたりでしょうか。
とにかく、毎日かかさず真剣に。
できれば、その日のテーマを自分の言葉でまとめなおすこと。
これを続けたら、1か月後、半年後、一年後に伸びる英語力は計り知れないでしょう。
2.アプリ(Duolingo)
ラジオ会話である程度の自己管理ができたうえで、おすすめするのが今流行りのアプリやオンラインを通した英会話。
たとえば、Duolingoとよばれるアプリ。
コンピューターサイエンスのカーネギメロン大学で開発されたメソッドが活用され、2018年の現在、1億5000万人以上が利用しているといわれています。
学校での言語学習にも使われていており、教育関係者にも認識されているビッグサイトです。(リンク:Duolingo公式サイトhttps://www.duolingo.com/)
毎日気楽に取り組めるというのが何よりのメリット。
気楽に楽しむ進出単語(2,3択)問題は、繰り返し説くことで、翌日、一週間後記憶が薄れないようにする工夫がなされています。
また、英作文の問題では、なぜ自分の表現が不適切なのか、正解でもしっくりこない問題については、自分の疑問を投稿することで、世界中から適切な回答へむけたアドバイスが届きます。
議論のページの良さは、世界中の英語学習者(私の場合、フランス語学習者)がそれぞれの言語からの疑問やつまずき、発音の難しさを討論する場になっており、Duolingのアプリならではです。
以下にDuolingoでできるうことをを一部紹介します。
1,2、3択問題の簡単な質問
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2,一つ単元をクリアしたらチェックシート正誤を確認 |
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3、Duolingoチームによる文法解説 |
4、ユーザーの討論
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最後に、オンラインで学べるDMM英会話も合わせておすすめしたいと思います。
DMM英会話は世界中113か国6363人の講師が在籍する、オンライン英会話では高く評価されています。
日本人は英語が話せないといわれますが、私が現在関わっている地方の中学生や高校生もある程度の文法や英単語を書く・読むことができます。日本人=英語がダメというトラウマはどこからきているかというと、「英語の自己表現が苦手」「英語で話すことに慣れていない」だけではないでしょうか。
どんな簡単な単語でもいいから駆使してつかう、英語表現をする。
それを実現させているのが今話題のオンライン英会話。
日本中どこでもインターネットの環境さえあれば、外国の方と英語で意見交換できます。
こんなすばらしい時代の恩恵を活用しないなんてもったいない。
一日30分、英語表現の時間を確保することは基礎的な英語表現の下地が作られました。
私は毎日1時間スカイプレッスンを行っており、自宅にいながら英語表現は確実に向上しております。
一方、TOEICや英検対策には向かないと実感しています。
TOEIC対策は別途問題集を解いたりして、週末の時間、ある程度まとまった時間を確保する必要があるのです。
また、本レッスンの陥りやすいデメリットは自身の興味のある話題に偏ってしまうこと。
せっかく30分時間を確保したにもかかわらず、幅広い議論までは至らないこともしばしば。
私はお気に入りの先生が数人いるので、その先生たちとの議論を深めているところですが、なにしろ疲れてしまっているときなどは、比較的軽めの話題で終わってしまいます。
オンラインDMMの話題づくりにしても、たかだ30分、されど30分。
本人の努力次第なのはいうまでもありません。
文法やある程度の語彙が固まったうえで、表現力アップを目標に活用してほしいと思います。
以上、日常に英語で本気で向かう時間を確実に確保するというのが、私のおすすめする勉強法。3つの柱にはメリット・デメリットがありますが、それらのよいところをしっかり取り入れて確実に継続していただければと思います。
英語学習者の皆さんの「英語を取り入れた自己管理」私も応援しています。