アルクの人気教材「ボキャビルマラソン」は本当に効果があるの??デメリット、特徴を徹底解説
皆さんは「ボキャビルマラソン」という教材を聞いたことがありますか?
こちらは英語学習で有名な「アルク」という会社が開発した英語学習教材の1つです。
ボキャビルマラソンの特長は
- とにかく語彙を増やす
- web採点システムで定着度をチェックできる
という点です。
今回はこの「ボキャビルマラソン」を徹底分析。
その特徴や効果、メリットやデメリットをお伝えします。
ぜひ最後まで読んで、教材選びの参考にしてください。
Contents
ボキャビルマラソンの特徴
まずはボキャビルマラソンの特徴についてお話ししていきます。
運営会社アルクの特徴・実績・規模
株式会社アルクは都内に本社をおく語学教育サービスを行っている会社です。
出版物では特に英語関連の記事を総合的に扱った「English Journal」や、音声に合わせて英単語をマスターしていく「キクタン」が有名です。
最近では通信講座教材に力を入れており「ヒアリングマラソン」シリーズは特に人気の高いシリーズです。
ボキャビルマラソンはVocabulary Building Marathonの略称で、語彙力を高めることを目的にした教材です。
ボキャビルマラソンには2種類あります。
ボキャビルマラソンMUSTとボキャビルマラソン・パワーアップコースです。
ボキャビルマラソンMUSTは日常会話をカバーすることを目的としています。
千葉大学准教授の竹蓋順子先生が開発した竹蓋Vメソッドで日常会話に必要な3000語を90%以上定着させるものです。
ボキャビルマラソン・パワーアップコースはTOEICスコア860以上を目指す教材です。
英字新聞やビジネスの交渉、プレゼンテーションの場において必要とされる語彙約3000語を自然に反復学習する「スーパースパイラル学習法」で無理なく定着していきます。
教材で得られる効果
ボキャビルマラソンには、「ボキャビルマラソンMUST」と「ボキャビルマラソン・パワーアップ」の2種類があります。
ここからは、2つの教材の違いについて詳しく解説していきます。
ボキャビルマラソンMUST
ボキャビルマラソンMUSTは海外旅行のホテルでの場面や、自己紹介や健康に関する英単語を徹底的に反復することによって定着させていきます。
単語だけ、チャンク(意味のかたまり)、英語から日本語訳、日本語から英語などとにかく何度も何度も繰り返します。
語彙のレベルはレッスンが進むにつれ上がっていきます。
学習者は1日30分の学習を週5日行います、1週間に触れた回数を増やすことで語彙の定着を狙うメソッドです。
ボキャビルマラソン・パワーアップ
ボキャビルマラソン・パワーアップは日常会話場面での英文スクリプトと音声を基本とした教材です。
その場面に出てくる特徴的な英語表現を音声や問題演習などで繰り返し登場させることによって定着を図ります。
ビジネス、経済、産業、政治から日常生活、娯楽まであらゆる分野の語彙を網羅していますが、英字新聞やTOEICをターゲットにしているためそんなに易しい単語ばかりでもありません。
stupendous(驚くべき)やembark on(~に乗り出す)など英検準1級レベルの難しい語彙も登場します。
アルクでは通信教材だけでなく「テストコ」と呼ばれるWEB採点システムで学習計画や学習の定着度をチェックすることが出来ます。
テストを受け、記録をつけることによって学習者の学習意欲を継続させることを目的としています
ここで登場する英単語は英検準1級レベルからTOEIC対策までカバーできるものも多くあります。
しかし、あくまで語彙力に特化した教材なので、これだけで資格検定試験対策をするのはあまりお勧めできません。
料金システム・レベル
ボキャビルマラソンシリーズの料金は下記の通りです。
ボキャビルマラソン MUST |
45、360円 |
初級 |
ボキャビルマラソン パワーアップコース |
48、384円 |
中級~ |
両方とも6か月の学習を目安にした教材になっています。
冊子教材とCDが送られてきますので、ボキャビルマラソンMUSTに関しては1日30分を週5日、ボキャビルマラソン・パワーアップコースに関しては1日40分を週5日、継続して学習することが推奨されます。
教材の特徴
続けることで語彙力が自然と上がる
教材の大きな特徴は、とにかく単語を定着させて語彙力を上げようという性質です。
ボキャビルマラソンMUSTでは「竹蓋式メソッド」を導入し、同じ単語を違うアプローチから何度も登場させたり、利用者に練習させたりします。
音声を聞いたり、問題形式にしたりすることで飽きることなく、毎日継続できる工夫がされています。
新しい単語は毎日見ることが定着の大きなカギです。
この教材に沿って学習することでそれを自然に達成することが出来ます。
また、冊子6冊、CD18枚、マンスリーテスト6本とかなりボリュームのある教材です。
レベルは英語中級者以上向けです
ボキャビマラソンMUSTは初級、ボキャビマラソン・パワーアップコースは中級となっていますが、イメージよりは英語のレベルは高い印象があります。
特にパワーアップコースは英字新聞をカバーするという特徴もあります。
英検で例えるならば準1級から1級レベルの単語も登場します。
従って、全然英語がわからないという人が使うには少し難しいでしょう。
ある程度文法や単語の知識は網羅していて、さらに語彙力を上げることでステップアップしたいという人向けです。
またスクリプトのスピードも速く音声変化もありますので、少なくとも英検2級、TOEIC700以上くらいのレベルは必要です。
ボキャビル・パワーアップコースに登場する英単語例
abhorrent(嫌悪を模様させる) / deter(防ぐ) / ratify(批准する)
1日30~40分、週5日毎日学習するべし
何と言ってもボキャビルマラソンで推奨されているメソッドの特徴を生かし、1日30~40分、週5日毎日学習することで最も効果が期待できるでしょう。
単語を単語だけで覚えていくのではなく、使う場面やコロケーション、発音も同時に学習していくことです。
また語彙力を上げる教材という性質を理解し、ターゲットとなる単語や表現を意識的に取り組むことも大事です。
サポート体制
アルクのでは教材到着8日間は利用者の都合による返品が可能です。
また、アルクのホームページでは教材の一部を音声付で体験することが出来ます。
レベルや内容を確認したい場合は必ず見ておきましょう。
ボキャビルマラソンのデメリット
ボキャビルマラソンはとにかく単語を強化する教材ですので、英文法を1からやりたい、リスニングを強化したいという別の目的がある場合にはあまりお勧めできる教材ではありません。
また、英検やTOEICのような資格試験に特化した内容にもなっていません。
単語を中心とした英語力の向上にはつながりますが、「とにかく、TOEICのスコアがすぐに必要」という人には向かないでしょう。
さらに、内容も難しいかと思います。
ハイレベルな内容にチャレンジできる英語力とモチベーションを持って取り組みましょう。
最大のメリット
英語の学習の中で最も壁となるのが英単語の習得です。
英文法は数に限りがある上、一度身につけるとなかなか忘れることはありませんが、英単語はそうはいきませんし、単純な暗記ほど苦しい学習はないでしょう。
上級者になりターゲットとなる単語が難しくなればなおさらのことです。
そんな単語学習を自然に出来るのがボキャビルマラソンの最大のメリットでしょう。
どんな人に最適な教材か
以上の特徴からボキャビルマラソンは以下の人にお勧めの教材です。
- 英検準1級、TOEIC800以上を目指す人
- 英単語の習得に課題がある人
いかがでしたか。ボキャビマラソンの特徴がおわかりいただけたでしょうか。
どの教材もそれぞれに特徴を持っています。
せっかくお金と時間をかけるのですから、自分に合った教材を見つけて、効果的に英語力を身につけていきましょう。
ボキャビルマラソンは単語の習得に特化した教材です。
リスニング力を付けたい方はこちらを参考にしてください。